ホ−ム > NEWS東寺作品展 2014年








 
 
 
 
 
観瀾斎師は東寺9年目の秋を迎えることに、一方ならぬ仏縁の不思議を感じている。
今春は東北の地で行われた『東寺お砂ふみ』に帯同して、念願の作品展を開催できたことには深い喜びを感じている。また、例年以上に時の経つ早さを感じているようすである。
そんな中で師は、あらためて今という時代(いま)を、生きる人を、観瀾斎自身をみつめた。そして浮かんだ言葉が「慈(maitri)愛」である。
慈愛は親が子をおもう心に喩えられるすがたである。可愛くて愛(いと)おしくてずっと寄り添っていたい母親のすがたに喩えられます。
師は、今、求められているのは神仏を、人を信じ寄り添えあえる心こそ大事だと感じて、今回のテーマを「慈(maitri)愛」と決めた。
今回のテーマに遇う過程で、師の作品づくりについても原点回帰・初心還流などの心境に立ちかえったような兆しを師の言葉や作品を目にする中で強く感じた。
「九」という数字には、新しいものを創造するとか完成・完結などの意味があるらしい。師の9年目は新しい境地の作品に出会えるような不思議な喜びの兆しを覚えた。
師は南無観世音菩薩と称え念じることで様々な示唆を感じとってきた。今回の作品づくりでもそうやって、真っ白なキャンバスに向かった。
師の心に「慈(maitri)愛」は、お釈迦様の誕生を喜ぶ草木花や動物のすがたと観世音菩薩さまが赤ちゃんを抱く慈母(じぼ)観音さまのすがたが浮かんだとのこと。
そして描き上げた作品は、師曰く 『こどもがかいた絵で…。人間は聖なる人の教えに逆らい。人は欲深く罪深い。私は動物(畜生)より劣る…』 であった。
また、深い青が示す中の慈母観音様のすがたは、大海の中にいる衆生に語りかける慈しみのすがたである。師の言葉や作品が、師の時代への憂いであり、描きあげた絵は師の純真な心(インナーチャイルド)である。
今、仏さまの願いを伝えてくれたお釈迦様の教えは、「転迷開悟(てんめいかいご)・抜苦与楽(ばっくよらく)」(だれも尊い。可愛いく愛おしい。生きとし生きるものすべてを幸せにしたい。)に心の耳を傾けた憶念(ふかいおもい)が「慈(maitri)愛」のテーマに純真なこども心に立ちかえらせてできた作品である。
今年のテーマは海のようです。仏教では海は、すべてが一味になると言われます。人それぞれの生き様をすべて受け容れて、みな平等で幸せな世界、ゆるしあえる世界が海です。
東寺食堂(じきどう)と観瀾斎の描く作品が一体になる時空(いまここ)のあなたに触れてみて下さい。きっとそれぞれに寄り添った仏さまとつながったあなたに遇えます。
京都・東寺での出会いを観瀾斎師・スタッフ、なによりひとつ一つの作品があなたとの出会いを楽しみに心待ちしています。
                                          合掌        谷本 朗
 
 
 
慈母観音 11面観世音菩薩 よろこび「釈迦誕生}
 
 
 
 
                 
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